Cloudflare Workflows にステップ課金が追加
Cloudflare Workflows に「ステップ数」と「ストレージ」の課金が追加される。2026年8月10日以降、Workers Paid プランで課金開始。リクエスト数と CPU 時間の課金は従来どおりで変更なし。
変更前
Workflows はパブリックベータ以降、リクエスト数と CPU 時間のみが課金対象だった。ステップの実行回数とステートのストレージは課金されていなかった。
変更後
ステップ数とストレージが課金対象に加わる(2026年8月10日以降、Workers Paid プラン)。ステップとは Workflow が実行する処理単位で、sleep やイベント待ちも1ステップとして数えられる。
- Workers Free: ステップ 1日3,000回まで無料 / ストレージ 1GB月まで無料
- Workers Paid: ステップ 月50万回まで無料、超過分は10万ステップあたり $0.80 / ストレージ 1GB月まで無料、超過分は $0.20 / GB月
リクエスト数と CPU 時間の課金は変更なし。
影響
注意すべきは「sleep とイベント待ちがステップとして課金される」点である。
Workflows は長時間の待機を挟む処理(承認待ち、リトライ間隔、外部イベント待ち)を書けることが利点だが、その待機そのものがステップとしてカウントされる。 CPU をまったく消費していない待ち時間でも課金対象になるため、「CPU 時間が短いから安いはず」という見積もりは成り立たない。
見積もりの軸を変える必要がある。従来は実行時間と CPU で概算できたが、今後は 1つの Workflow 実行あたり何ステップになるかを数えるのが先になる。リトライを多段で組んでいる処理や、ポーリング的に待機を繰り返す処理はステップ数が膨らみやすい。
無料枠は日次3,000ステップ(Free)と月50万ステップ(Paid)。個人利用や検証では十分だが、1実行あたり数十ステップの Workflow を日常的に回すなら、月50万は思ったより早く到達する。
なお適用は「2026年8月10日より早くはない」という表現であり、前倒しはされない。まだ猶予があるうちに、既存 Workflow のステップ数をダッシュボードで確認しておくのが妥当である。
設計への影響
待機がコストになるということは、待ち方の設計が費用に直結するということでもある。
- 固定間隔のポーリング — 待機のたびにステップを消費する。最も不利な形
- 指数バックオフのリトライ — 回数が抑えられるためステップも抑えられる
- イベント駆動での待機 — 待機自体は1ステップだが、長時間待つ間もステートのストレージが計上される
「とりあえず sleep を挟んで様子を見る」という書き方は、動作としては正しくても課金上は不利になった。
まだ猶予がある
適用は「2026年8月10日より早くはない」という表現で、前倒しはされない。猶予があるうちに、既存 Workflow の1実行あたりステップ数をダッシュボードで確認しておくのが妥当である。
確認すべきは実行回数ではなく、実行回数 × 1実行あたりステップ数である。1日100実行でも、1実行が50ステップなら月15万ステップになる。