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Cloudflare Workers

提供中 ホスティング / デプロイ基盤

Cloudflare Workers はエッジのサーバーレス実行環境。無料枠で商用利用可、1日10万リクエストまで、Cron Triggers とカスタムドメインは全プランで利用可能。

Cloudflare Workers は Cloudflare のエッジで JS/TS/Rust を実行。無料プランは 1日10万リクエスト。 有料プランは月額 $5 から。Cron Triggers、Durable Objects、KV、R2、D1、Queues が組み込みプリミティブ。

解説と実務上の注意

無料枠で最初に当たるのはリクエスト数ではなく CPU 時間

「1日10万リクエスト無料」という数字が有名なため、そこが上限だと思われがちですが、実務で先に当たるのは CPU 時間のほうです。

  • 無料プラン: 1リクエストあたり CPU 10ミリ秒
  • 有料プラン: 既定30秒、最大5分まで引き上げ可能

10ミリ秒は、JSON を組み立てて返す程度なら十分ですが、画像処理、大きな JSON のパース、暗号処理、テンプレートの複雑なレンダリングでは足りません。 リクエスト数に余裕があっても CPU 超過でエラーになります。

重要なのは CPU 時間は「実行時間」ではない点です。外部 API やデータベースの応答を待っている間は CPU を消費しないため、カウントされません。つまり 待ちが多い処理は無料枠でも通り、計算が重い処理は通らない、という切り分けになります。移植を検討するなら、リクエスト数ではなく処理内容で判断してください。

Node.js アプリはそのまま動かない

Workers は Node.js サーバーではなく、V8 アイソレート上でコードを実行します。実務上の帰結は以下です。

  • ファイルシステムがない。 ファイルの読み書きを前提とするライブラリは動きません
  • 多くの Node 組み込みモジュールが使えない(互換レイヤで一部は補える)
  • プロセスが常駐しない。 メモリ上にキャッシュを持つ設計、WebSocket を保持し続ける設計、起動時に重い初期化をする設計はいずれも成立しません

「Express アプリを移植する」という発想では失敗します。Web 標準 API で書き直す前提で採用を判断してください。既存の Node 資産をそのまま動かしたいなら、Render / Railway / Fly.io のようなコンテナ PaaS が適します。

Cron Triggers は無料でも使えるが、登録数に上限がある

定期実行を無料プランで回せるのは Workers の明確な強みです(Render は有料プラン限定、Vercel Hobby は1日2回まで)。ただし登録できる Cron Trigger の数に上限があります。

  • 無料: アカウントあたり 5 個
  • 有料: アカウントあたり 250 個

個人利用で5個を超えることは稀ですが、アカウント単位の上限である点に注意してください。プロジェクトごとではありません。複数のサイトを1アカウントで管理していると、意外に早く到達します。

状態を持つときは別プロダクトを組み合わせる

Workers 単体には永続的な状態がありません。用途ごとに以下を組み合わせます。

  • KV — 結果整合のキーバリューストア。書き込み直後に読んでも古い値が返ることがある。設定値やキャッシュ向け
  • Durable Objects — 強整合。カウンタや排他制御が必要な処理向け
  • D1 — SQLite ベースのリレーショナル DB
  • R2 — オブジェクトストレージ。エグレス無料が S3 との最大の差
  • Queues — 非同期処理のキュー

KV を「速い DB」だと思って使うのが典型的な失敗です。結果整合なので、書き込み直後の読み取りに依存する処理には使えません。

課金の見通し

有料プランは月額 $5 で1,000万リクエストが含まれ、以降は従量課金です。加えて Workflows(多段の非同期処理を書く仕組み)には 2026年8月10日以降、ステップ数とストレージの課金が追加されます。 sleep やイベント待ちもステップとして数えられるため、CPU 時間ベースの見積もりが通用しなくなります。Workflows を使っているなら、事前にステップ数を確認してください。

商用利用については、Cloudflare Pages と同様にプラン単位の制限はありません。無料プランのまま収益化しても規約違反にはなりません(Vercel Hobby との最大の違いです)。

基本情報

スラッグ
cloudflare-workers
種別
ホスティング / デプロイ基盤
ステータス
提供中
最終確認日
2026-07-23

権利

項目 条件 出典 確認日
commercial_use_allowed Cloudflare Workers Pricing 2026-07-23

制約

項目 条件 出典 確認日
api_available Cloudflare Workers Limits 2026-07-23
cron_available Cron Triggers は無料プランを含む全プランで利用可。ただしアカウントあたりの登録数は無料5件、有料250件が上限。 Cloudflare Workers Limits 2026-07-23
custom_domain_available Cloudflare Workers Limits 2026-07-23
webhook_available Cloudflare Workers Limits 2026-07-23

最近の変更

一次情報

よくある質問

Q. Cloudflare Workers の無料プランで商用サービスを運用できますか?
できます。全プランで商用利用に制限はなく、無料プランのまま収益化しても規約違反になりません。制限はリソース上限(1日10万リクエスト、CPU 10ミリ秒/リクエスト)として課されます。
Q. 無料プランの上限は1日10万リクエストだけですか?
いいえ。実務で先に当たりやすいのは1リクエストあたり CPU 10ミリ秒の制限です。画像処理や重いパース処理はリクエスト数に余裕があっても CPU 超過になります。なお外部 API の応答待ちは CPU 時間に含まれません。
Q. 無料プランで Cron(定期実行)は使えますか?
使えます。Cron Triggers は無料を含む全プランで利用可能です。ただし登録数はアカウントあたり無料5個・有料250個が上限で、プロジェクト単位ではなくアカウント単位である点に注意してください。
Q. 既存の Node.js アプリを Workers に移植できますか?
そのままでは動きません。Workers は Node.js サーバーではなく V8 アイソレートで、ファイルシステムがなく、プロセスも常駐しません。Web 標準 API で書き直す前提になります。既存資産をそのまま動かすなら Render や Railway などのコンテナ PaaS が適します。
Q. KV と Durable Objects はどう使い分けますか?
KV は結果整合なので、書き込み直後に読んでも古い値が返ることがあります。設定値やキャッシュ向けです。カウンタや排他制御など強整合が必要な処理には Durable Objects を使ってください。

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